インフルエンザの症状は風邪と似た部分もあります。
しかし症状が似ているからと言って、発症するための原因は全く異なります。
まず風邪ですが、これは喉や鼻と言った気管支系統の炎症が主な原因です。
炎症が原因となって発熱などの症状が引き起こされるわけですが、炎症がひいていけば発熱などの諸症状も自然と治っていきます。
一方のインフルエンザは、ウイルスに感染することによって引き起こされる症状です。
ですからウイルスが活動している限りは続きますし、ウイルスの影響によって発熱以外の部分にも症状が出てくると言う特徴があります。
そのため一般的な風邪では多く使用される解熱剤が、インフルエンザの場合には効果を見せないと言うことは珍しくないことです。
またインフルエンザの際に解熱剤を服用することが、症状の悪化につながるケースもあると言うことが明らかになっています。
特にこれは小児に対して顕著に言えることです。
子供がインフルエンザにかかって高熱に苦しんでいると、周囲の大人としては何としかして熱を下げたいと思うのは当然のことです。
しかしそこで解熱剤を服用させてしまうと、その解熱剤の成分によってはライ症候群にかかる可能性が高くなると言うことが指摘されています。
ライ症候群は脳の炎症や腫れ、急なけいれんなどを引き起こす症状で、最悪の場合は命を奪ってしまう恐ろしい症状です。
そして体力や免疫力がまだ十分でない小児の場合、インフルエンザにかかることで、その合併症として脳症を引き起こす可能性も大人に比べると高くあります。
ですから解熱剤を服用することで、ライ症候群へのリスクが高まると同時、インフルエンザ脳症へのリスクも高くなる、その症状が重症化することも否定できないのです。
なお、小児の場合、高熱があるからと言って安易に解熱剤を服用させるのは厳禁です。
速やかに医療機関にかかり、医師の適切な処置を受けることが最も望ましいです。